人の話を聴く力・話す力 / 集中力 / ルールを理解して守る力 / 良い人間関係を作る力 / 五感を十分使って感覚・感性を豊かにし感じとる力
人の話を聴く力は、単純に「学力」につながるだけではなく、人として生きていくために必要なすべての力を獲得する上で最も重要な能力です。
人は言葉を使って考え、言葉を使ってコミュニケーションします。人間の持つ思考力も、社会性も、言葉を獲得するところからきています。
言葉の獲得はまず「聴く」というところから始まります。「聴く力」がやがて「話す力」につながり、自分の気持ちや考えていることを言葉にして伝えていきます。
乳児期からの「泣く」「笑う」「身振りで要求する」など、言葉になる前の思いを大人がしっかりと受け止め、言葉で言い換えるという日々の関わりがとても重要です。
自分が伝えようとする気持ちや考えを、真剣に聴き、共感してくれる保育士が身近にいて、その人との信頼関係が確立していくことで、しっかり身についていくものだと考えています。
集中力を育てるために必要なことで、0,1歳から取り組むことは、「今は遊ぶとき」「今は食べるとき」「今は散歩に行くとき」というように、今することに気持ちがしっかり向いてくれることです。
生活の先を見通すことがまだ十分にできない乳児にとって、まず生活の流れ(日課)ができていて、「今○○をしているから次は○○をするんだな」とわかるようにしっかりした日課を作ることが、「今何をすればいいか」を理解して、今やることに集中できることにつながっていきます。
食事に関しては0,1歳の頃は「生きるために食べる時期」なので、大きくなってから「遊び食べ」にならないよう、安定した時間配分と、人間関係、落ち着いて食べる環境を作ることが大切です。
遊びに関しても、子どもの探索活動を満たしてくれる様々な遊びや、そのために必要なおもちゃなどが計画的に適切に揃えられていることによって、知らず知らずのうちに、一生懸命何かに取り組む力が身についていきます。
「楽しみながら集中する」ということが最も理想的と言えます。
子どもたちは、毎日の生活の生活や遊びを通して人と人とが関わって生きていくための基本的なルールを学んでいきます。生活の仕組みがしっかりとできていれば、今は何をする時、ここは何をするところ、という「生活の仕組みを理解し、先を見通し、自分で考えて行動する」という力が育っていきます。また、様々な遊びを通して、協力したり、我慢したり、譲り合ったり、競争したりというような「人間関係を作っていくための基本的なルール」を経験していきます。毎日繰り返される規則正しい生活や遊びの中に存在する「ル―ル」を理解することによって初めて実現されていきます。
保育園には保育園のルールがあり、小学校に行けば小学校のルールがあります。社会に出て生活していく時も、社会のルールがあり、「ルールを理解して守る力」が育ってないと人間として社会の中で生きていくことが難しくなります。
「のびのび育てる」ということと、「無秩序な生活環境」を提供するということは違います。ルールは子どもを縛り付けるためにあるのではなく、子どもの主体性を育てるためにこそ重要なものと言えるでしょう。
まことこども園が、特に大切にしたいものとして、「思いやり」があります。
目には見えない「こころ」を理解し、共感、共有、協力しながら良い人間関係を築くことができなければ、豊かな社会を作っていくことはできません。
自分の意見や意志を相手に伝えることも、相手の意見を聴き理解することも、子どもたちが大人や周りとの関係の中でそれを経験していくことでしか身につけることはできません。
自分が愛されているという実感を持った子どもは、人を愛せるようになっていきます。自分を信じてくれる人に出会い、人を信じるようになっていきます。自分が受け入れられているという実感が他の人を受け入れていくことにつながっていきます。私たちは子どもに深い愛情を注ぐことはもとより、子どもを一人の人間として尊重し、常に肯定的にかかわっていくことではないでしょうか。
乳児期に、五感をたくさん使うということはとても大切です。現代は視覚、聴覚に対して過剰な刺激を受ける環境が子どもを取り巻いています。
自然の中で遊んでいる子どもたちは、視覚、聴覚だけではなく、他の感覚もたくさんの刺激を受けることで、豊かな感性を身につけていきます。戸外遊びの重要性は単に運動面のことだけではなく、空気や水、土や植物など、多くの自然と触れることで五感がたくさん使われるという要素も含んでいます。2歳児以上になれば「雨の日も外で遊ぶ」ことで、雨の日でしか感じられない感覚を味わうことも、貴重な体験です。
金沢ゆかりのモノ・ヒトとの出会い、良質な玩具・絵本との出会い
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